最近、ものすごくまともにQに取り組み始めました。私にしてみればずっと憧れてて、初の実現と言ってもいいでしょう。少しずつユニット感を味わえるようになって初めて、Qの構造力学がちょっと分かってきた。テクニックと表現力と情熱の水準がほぼ揃っていないと、一つのユニットにはならないのだ。誰かが上手すぎても下手すぎてもすぐにバラバラになる。4人で形成するそのバランスがものすごく微妙。TrioやQuintetだとここまで微妙じゃない。不思議だ。
音についても、初めて気づくことが多い。とにかく、Qを14年やってきて、内声のはめ方にこんなに頭を使うのは初めて。
曲の習熟度をあえて段階的に記述してみると、1.各人が譜面に書いてある通りに弾き、2.タイミングを合わせ、3.アーティキュレーションを統一し、4.全体の響きを考えて音を調整、5.曲全体の流れや構成をつくる、っていう感じかな?(5から後は、未知の領域なのでうまく想像できない。)ほとんどのアマチュアは2の途中で時間切れ、3まで踏み込めるのは珍しい。今のQはすでに3の挑戦段階にあるし、うまく続いていけば4までは達成可能と思うのです。