新聞記者の人。最近、ツツジアジサイが咲いて、イロハモミジの新葉が展開してるんだって。その原因について。気温の変動と嵐による落葉、くらいしか思いつかないな。狂い咲き自体は特に珍しいことではない、多かれ少なかれ毎年起きている。「狂い咲き」という言葉を知らない新聞記者の方がずっと珍しいよ。が、博物館に来る前に気象台へ取材に行ったのは、なかなかエライ。
しかし、今日は18時までしかいませんよと事前に電話をもらった時に言っておいたのに、17時45分にいらっしゃったので、多少乱暴な受け答えになった。良くないと思いつつ。
植物の反応は平均値では決まらない、時には最低気温が開花のキューになることもあるだろう。だから、平均値が平年と比べてあまり変わらなくても、気温が原因ではないとは言えないのだ。でもそういうのって、丁寧に説明してもなかなか分かってもらえないものだ。
多少なりとも科学的なことを記事にしたいと思うと、何も知らない記者はとにかく「専門家」に話を訊いて、そのまま(時には気に入ったところを強調して)書いてしまう。話のウラを取ったりはしない。権威代わりに「専門家」の名前を出せば、とりあえず安心ということらしい。答えるこちらの方が心配になる。