お話の上手い人で、文章の下手な人が時々いる。表現力の話ではなく文法の話。彼らの文章の共通点は、話し言葉のようなリズムで書いていること。スピーチでは、「てにをは」を間違えたり、文節が逆転したり、主語と述語が対応していなかったりしても、不思議なことに意味が通じる。しかしそれを文章でやると、ほとんど意味が通じなくなる。そのことに気づいてないということは、たぶん彼らが書いたり読んだりする時には頭の中で喋っているってことなんだろうなと思ってみたり。
耳で聞く時には語の順序が逆転しても平気なのに目で読む時にはダメというのは、話が逆ではないかと思うのだけれど、単に訓練の問題かも。つまり、正しい文章が割合として多いために、乱れた文章に慣れないということ?