ひなたは、人間みたいに枕を使う。おもしろ〜い。布団にもぐりこんで、すぐさま反転し、頭だけを布団から出して、枕に頭を乗せる。必ず横を向いて、私の顔を見つめながら、鼻と鼻がくっつくほど近くに寄る。あんまり人間みたいなので、つい笑ってしまう。エンは布団にすっかりもぐるか、枕の上に乗るかどちらかなので、こういうのは新鮮。
猫は自分の毛を舐めてきれいにするわけだけど、ひなたには妙な癖があって、周りの布団とかタオルとかを自分の体の延長みたいに舐める。しかも、ずーっと舐め続ける。ストレス下にあった時は、自分のお腹をずーっと舐め続けていたため、お腹が皮膚炎になっていた。今は治ったけど。ひなたの舌の毛は異常に固く、舐められるとかなり痛い。お腹だって痛かっただろうと思う。耳の中が痒い時は、これでもかというくらいに掻き続けて出血するし、わりとしつこい性格なのだ。
猫って、1匹ずつがものすごく違う。そのことはよく知っていたんだけど、久しぶりに2匹と暮らして、思い出したような気がする。エンは、あいかわらず微妙な距離を保っている。なぜかというと、ひなたの腕のパンチ力がかなり強いからだ。