「買う人がたくさんいるからといって、わざわざ品質の低い安物を作って売るのはイヤだ。」と考える職人や売り子は、安売り店には要らない。「求める人がたくさんいるんだから、廉価版でいいんだ。むしろそれが必要なんだ」と考える職人と売り子が、安売り店には向いている。さらに欲を言えば、「廉価版は廉価版だけど、その中でできるだけ質を高めよう」という態度が、社会的には賞賛される。効率主義からすれば合理的ではないし、理想主義からすれば欺瞞だが、資本主義的には最適解だ。ふむ。