フィギュアスケートを見ていてよく思うのは、良い振付はごく少ないということ。音楽って基本要素がいくつかあって、それが上手に表現されていると、音楽自体が目に見えるような気分になる。曲のムードだけじゃなく、フレーズの抑揚と拍子くらいは、明確に表現される必要がある。さらに言えばアクセントも。
例えばジャンプをかっこよく見せたいんだったら、フレーズとフレーズの間で跳ぶより、フレーズの中のクライマックスとか、アクセント位置で跳ぶ方が絶対効果的だよね。でも実際にはフレーズの合間で跳ぶ振付が多い。音楽の強弱と振付の強弱がちぐはぐ。トップ選手のプログラムでもそういうのが多くて不思議。きっと現実には色々な制約があって難しいんだろう。でも素人目にも、良い振付と悪い振付では構成点で明らかに差がついているように思える。