ミッション系の幼稚園と学校に長く通ったので、聖書の内容やキリスト教の歴史については、かなり多くの知識を持っている方だと思う。特に高校で受けた「聖書」の授業はとても質が高かった。というわけで、基本的な思想はかなり深く理解しているつもりだけれども、自分で信仰をもつまでには至らなかった。
今日、偶然出会った年配のご婦人は、若い頃に外国の映画がとても好きで、その影響から聖書に興味を持つようになり、聖書のお話を聞かせてくれるというのでその道に入った、とおっしゃっていた。そして今では伝道をしているのだという。そんな風にカジュアルに信仰に近づける人もいるんだなあ、と感心したのだけれど、考えてみると伝道者だからこそあえて「カジュアルさ」を演出しているのかもしれないなあ。さすが、役者が一枚上手だ。
ただ、自分の場合には知識が邪魔をするので、彼女の話に乗れることはまずないだろうと思う。それは向こうもすぐに察知してくれたらしく、撤退は早かった。