一度出勤して、9時に職場を出て家に戻り、エンをバッグに入れて9時半診療開始の動物病院へ。10時過ぎに診察。エンは点滴のために夕方まで入院、私は11時くらいに家に帰る。
若手のしっかりした獣医さん。よく喋る人で信頼感をもてた。見た目はレゲエ風(主に髪型が)。
診断はやっぱり前庭障害でも原因は不明、老齢の場合は原因として中耳炎より脳の変化の方が可能性が高いそうで。で、原因を突き止めるにはCTスキャンMRIが必要だけど、CTは岩手大学の獣医、MRI十和田市の北里大獣医まで行かないと無いんだって。それで原因が脳にあると分かっても、手術ができるわけではない、と言っていた。
原因を突き止めても治療が変わるわけではないので対症療法で、抗生剤+ステロイドの注射、栄養・水分の点滴補給。ステロイド使用については炎症を抑えるので「エビデンスはないけど経験的に」効くことも多い、と。「エビデンスはない」というのは、作用の理路が分かっていない、というくらいの意味だろう。抗生剤は中耳炎の場合と、ステロイドで免疫作用が落ちることの補償の両方の意味がある。
頭の傾きはステロイドでましになることもあるけど再発もありうる。再発したらもっと傾きがひどくなって、立ち上がれなくなることもある。そして原因が脳の萎縮の場合、次に待っているのは認知症、とサラリと言われた。しかし、18歳を超えているのでそれは仕方があるまい。
心配なのはふだんから少ししか食べないのが全く食べなくなってしまったことなので、それを点滴で補って、それからステロイドには食欲を増進させる副作用があるので、それで食べるようになれば、という期待もあるそうで。
というようなことを短時間でよく喋ってくれた。
さらに昼に電話をくれて、血液検査の結果について詳しく説明してくれた。検査では、肝臓など内臓的な疾患の疑いを否定。頭の傾きの原因は中耳炎か脳、ということで確定。少し貧血気味であるが、心配するほどではない。
17時半くらいに退出してエンを迎えに。1万5千円也。
帰宅してバッグから出たとたんに餌場へ突進、ガツガツと食べ始めてびっくり。これがステロイドの副作用か、すごいな。水は、いつものようにお風呂場で飲むことに固執して、お皿からはちっとも飲まない。頭が傾いたまま、家の中をウロウロするので落ち着かない。