くもり

自宅を7時に出発、高速道路と折壁峠を使って、9時に仮設・陸前高田市立博物館。
資料の安定化処理に関する講義3つ。自分も1つと、ワークショップの講師×2セット。初めての内容で、段取りだの時間配分だの、色々とまずいということが分かった。
20時頃に一関へ。21時過ぎに一関の街に着いたけど、夏祭りの真っ最中で、あちこち通行規制中だった。打ち上げ花火は終わってしまっていた。お囃子もなく、人々が浴衣で七夕の飾りを付けた町の中をそぞろ歩くだけという、不思議な感じ。

ワークショップは、津波で被災した資料の洗浄と殺菌、乾燥の方法論に関するもの。被災した押し葉標本は、例外を除いて全てきれいにしてしまったので、ワークショップをやるために、「模擬被災標本」を作製した。庭でヒメジョオンをたくさん採集し、押し葉にして台紙に貼り付けて、それを人工海水に浸けたものと、泥水に浸けたものを作った。泥水は、津波で運ばれドイツ箱に溜まっていた砂を水に溶いて作った。準備の時間が取れなくて、浸けたのはたったの2.5日間だけ。本当の被災標本は25日間は浸っていたんだけど。
そうして作った模擬被災標本を水道水につけて、何分で塩が抜けるか、という実験。今後、メソッドをもっと精緻化して、結果をきちんと数値として出したい。