自然史周りには、ある地域で未記録の種を発見したとか、新分布地を発見したとか、そういうのを大手柄として異様に得意がる狭いアマチュア世界がまだ残っているんですが、それをやっているうちはナチュラルヒストリーはなかなか発展しないってことに彼らが気づかないのが歯がゆいんです。「お前より俺が先に見つけたんだ」とか「これに気づいた俺ってすごいだろう」とか「俺様だけが知っている秘密の場所」とか、そういうところで大騒ぎしてエネルギーを消耗してしまって、一向にその先に進めないのが明らかなのに。単にこれまで調べた人がいなかっただけ、遅かれ早かれ誰かが気づくこと、たまたま自分がそれに当たったから報告しとく、というスタンスが取れたら、楽になれるのにねー。というか可哀想なことに、単なる「分布発見」よりもっと面白い世界がその奥にあるってことを、知らないんだなあ。あ、それに気づかせるのが博物館(=普及者?)の役目なのか。
もっと気軽に分布の報告とかがホイホイとできるようになると楽だなあ。もちろん生育地保護のための対策は必要だけどもそれは十分可能だと思うし。いちいち年1回発行の会誌とかに原稿書いて体裁整えないといけないなんてメンドイよなあ。