塩田雅紀さんの絵が子どもの頃に見た何かの絵に似ている、と先日書いた。どうしても思い出したくて、昨夜、鏡の前でぼんやりと連想を転がしているうちに、ふと気球のイメージ。誰かが気球に乗ってた。シルクハットの男?というところで昨夜は行き止まり。
で、さっきまた連想を続けていたら、黒帽子の女の子のイメージが出てきた。これだ。確信して、でもダメかなと思いながら「黒帽子 女の子 絵本」で検索してみたら、なんと出てきました。そう、これです。雰囲気がとても似ています。暗みのある空の青、顔のない人物、線の丸み、物語を感じさせる空間。
上野紀子さん。

思い出せて嬉しいというより、あまりの懐かしさにぞっとする。この記憶の襞の深さに、気味の悪さを感じる。好きだった絵本に似ていたから、好きになったのか。30年近く前の記憶が、こんな風に引き出せるのか。
夕風ブレンド (通常盤)