生物と無生物のあいだ」読了。新しい物の見方が書いてあるわけではないので特に驚きはなかったけれど、一般の人には馴染みのない生命観を非常に分かりやすく説明していて、その技術がためになる。科学者ばなれした詩的でドラマティックな筆運びを楽しみたい人にも良い。ただし「秩序」と「動的平衡」の間の関係についての記述には論理的飛躍があるように思える。
最後、膜タンパクの話が尻切れなので、気になって仕方がない。結局、GP2の機能は何だったのか。その先は論文をフォローしないとダメか。これが「本」に連載されていたというのが面白い。