午後2時過ぎに館へ行って、乾燥サンプルの処理を完了する。一部のサンプルだけ、電子天秤を借りて試しに重さを計ってみる。案の上、軽すぎるので苦労する。1gに満たないものがほとんどだ。
電子天秤は、広いダクトスペース兼倉庫の隅に設置されている(場所がないからだろう)。どんなに注意しても、絶対にパイプの角に頭をぶつけてしまう。辺りには様々なガラクタや交換用の照明器具や古い椅子などが積まれている。こんなところで人気のない年末にたった一人で作業をしていると、アンダーグラウンドで秘密の実験をする反政府科学者(ってなんだ)になったような気分が味わえて楽しい。途中で、守衛さんに外から鍵を閉められた。もちろん中から開くのだけど。
館には他に2人の学芸員の人がいて仕事をしていた。