だいぶ前に「深海のYrr」を上・中・下と読み終わってたんでした.大事な登場人物たちが,あっさりとどんどん殺されていくのでびっくりする.こんなの初めて読んだ.主人公と言える2人は男性だけど,話の鍵を握っているのは彼らではなく,みんな女性で,ラストまでそのままっていうのは何か意図があるのかなあ.
確かに面白いんだけど,最後は問題が解決しないで何となく終わってしまうので,いいのかなあって感じ.まあ物語はそんな感じでもいいんだけども,より重要なのは,これを読んだことで,海や海底についての現状認識がだいぶ変わったこと.海は自分の意識では遠くにあるものなんだけど,現代人としての生活は根本的なところで海に依存していることを知ったというか.