昨日受けた質問電話.「キノコの質問なんですけど・・・」という切り出しに,「キノコの専門家がいないので,答えられるか分かりませんが」とまずは予防線を張る.話を聞いてみたら,「庭の梅の木に,いつの間にかびっしりと固いキノコが生えているんだけれど,どうしたら良いだろうか」というお悩みでした.固くて白と黒のシジミみたいなキノコ,とおっしゃるので,カワラタケみたいのんか.「どうしたら良いか」というのはつまり,「気持が悪いし,木がかわいそうだから取って上げたいけど,取りきらない.木を伐らないとダメなのだろうか.」ということです.木の年齢は40歳くらいらしい.
「庭師さんは何と?」庭師さんは「どうしても取りたいなら,削って消毒薬でも塗っておくが,と言ってました.」そんなにびっしりとキノコが生えてるってことは,もう幹が腐りかけているんでは?と思うんだけど,木に対して思い入れがあって,簡単に伐るのは忍びないみたい.もう1ステップ踏めば気が済むかな,と考えて「樹木医さんに相談してみては?」とアドヴァイスしてから,しかしお金ももったいないし,個人的には庭にキノコのびっしり生えた梅の木があるなんて素敵やん,と思うので「無理に削ったりするとかえって木を傷めるから,そのまま自然に任せてもいいんじゃないですか?」と言ってみた.でも,「森にあるならいいけど,庭にあるのはやっぱり気持悪いから・・・」ということでした.
実際の役には全然立たなかったけど,ひとまずの相談相手にはなれたようで.少し気が楽になったみたい.こういう質問対応もありなのか・・・.