「エンジン・サマー」(ジョン・クロウリー,扶桑社ミステリー文庫)読了。面白いし,大変美しい。けど,「読み進むにつれて明らかになること」の分量が,最終的にすごく少なくて,なんか物足りない。もうちょっと世界の全貌が見たかったなあ。
しかし「ブーツ」と同化するシーンはすごい。なんて哲学的なんだ,と思って先を読むと,さらに大きな驚きと皮肉が待っている。