写真を見るとき、大人は、自分の記憶を引き出しながら見てるんじゃないのかな。動かない絵の中に、動きを見ているのだ。それで写真に感興を覚えることができる。それに対して子どもは、引き出すべき記憶がまだ少ないのだ。きっと。
3〜4年生では、地図を見ていても意味が分かってないということも、経験的に学んだ。今日も、話の都合上出さないわけにいかないので地図を出したけど、ピンと来ていた子はたぶん10人もいなかった。3年生は「俯瞰」という架空の視点をまだ持てない。また、高度に抽象化されたシンボルを理解しない。だから、地図がどこから見た何のイメージなのかが分からないのだ。我々は一体いつどうやって、俯瞰的視点と抽象に対する理解力を身につけるのだろうか。すごく興味がある。