展覧会やイベントの時に、目を引くチラシやポスターを作りたいというのは当たり前のことだけれどわれわれ素人にはなかなか難しい。
今回はシカとクマなので、普通だとかっこいい写真を使うのが常套手段だと思う。まあ、シカは写真写りが良い動物なので問題ない。問題なのはクマである。ツキノワグマは真っ黒で、目もやけにちっさい。写真に撮ると、奴らは真っ黒になってしまい、目鼻さえどこにあるのか覚束なくなる。せっかくのカラー写真でも、全然インパクトがないのである。そこで思い切ってシンプルなイラストにしようと決めた。
配色を赤と黒にしたのは単なる思いつきだったが、おかげで、どんなところに置いても目立つ。周りに対してちょっと申し訳なくなるくらい、暴力的な目立ち方をする場合もある。これは意外だった。もしかしたら今、世間の配色やデザインは全体的に優しいムードになっているのかもしれない。もうひとつの重要なメリットは、インクが2色で済むので、印刷代がだいぶ安くなることです。