午後から館へ行って、笹村祥二のコウモリソウ属標本を見る。100点近くあり、なんと小山博滋氏に同定を依頼した標本が多数あった。笹村祥二氏のこういうところがすごいといつも思う。当時、辺境にいながら、専門家にちゃんと標本を見てもらって、同定基準をしっかりと自分のものにしているのだ。こういう人は岩手には他にあまりいない。書簡類が出てくればさぞかし面白いだろうと思うのだが、まだ出て来ない。
当然のことながら同定は小山システムに則って行われていて、参考になった。でも不思議なやつも色々と出てきた。標本だけを見ていても結果は簡単にはまとまらないということが分かった。やはり現地調査をするのがてっとりばやいような気がする。