毎月のニュースレターのテーマは「無知の知」。岩手県の植物相について、我々がいかに何も知らないか、ということを、具体例を挙げて毎回一生懸命に書いている。
私たちがほとんど何も知らず、だからこそたくさんの発見が待っているのだということを理解している人は、すごく少ない。みんな40〜50年も植物を見ているから、「自分は何でも知ってる、だいたいのことはもう分かっている」と思っていて、間違いに気づかない。実際には、先人が残した未解決の宿題が、いかに多いことか。70年代までの先人たちは本当に偉大だったのに、どうしてその伝統が受け継がれなかったんだろう。