7年くらい前まで、ここの博物館にはプレスリリースのスキームというものがほとんど無かった。そのせいでミスもクレームもすごく多かったし、広報担当になった人は単純作業に膨大な時間を奪われていた。それを、担当になった私達が、4年くらいかけて、ルーティンとしてスムーズに処理できるようにシステム化した。今では、事業担当者がスキームに則って情報提供してくれれば、広報担当者は流れの中で作業を短時間に処理できるようになっている。前よりずっと多くの仕事をこなせるようにもなった。
問題は、そのスキームが守られないと、情報の流れが滞り、それを処理するのに2倍以上の時間がかかってしまうこと。自分がルールを守らないせいで、他人の時間を奪っており、それが全体の効率を下げているということに全く気づいていないのだ。人がどうやって仕事を進めているか、ちょっと観察すればすぐに分かることなのに。そもそも他人に全く関心がないのだろうと思う。