「さる雑誌」も、まこりんの新刊も、J堂には置いていなかったので、がっくりでした。でも「きのう何食べた?」の4巻が出ていたので買いました。
今回はとても感動的。思うにこのお話は、筧さんが外見はとってもスッキリしている人なくせに、性格は全然スッキリしてなくて、体面を気にしてしょっちゅう「うじうじちまちま悩む器の小さい」人物だからこそ面白いんですね。こんな情けない人が主人公だと、いいですね。矢吹さんがパートナーを「大事にするよ」と密かに決意するところとか、本田さんと長嶋さんの熟年カップルの雰囲気だとか、とても感動的になる。佳代子さんの娘さんとこは非婚カップルで子どもがいないとか、店長がお客さんと浮気してたとか、意外なエピソードもあってびっくりしたし、何気ないところでも本当に芸が細かくて、長嶋さんが筧さんに「筧氏」と呼びかけたりとか、佳代子さんと旦那さんとの会話とか、微妙なところがすごく素敵。この人はよほど、人ってものをよく観察して、考えているんだろうなあと感動する。そんでまた、リアルとファンタジーの匙加減が絶妙なので。
いつもは料理を再現してみようとは全然思わないんだけど(すごく面倒だ)、今回は一個だけやってみたいのがあった。キャラメルりんご。ちょうど冷蔵庫に紅玉の残りが4つあるし。こないだ煮てみたらあっと言う間にグズグズのジャムになってしまったので、やり直そう。