今準備しているのは、展示更新というか、常設展示の「美化」と称する作業。中身は変えないで、見た目をきれいにしましょうっていう。つまりは予算制約下における苦肉の策。全館的に、色あせた写真を取り替えたり、スイッチ盤を新しくしたり、アナログ映像をデジタルにしたり、いろいろな目印を現代っぽいデザインにしたりする。けど、コンセプトやレイアウトは変えないという、わりと珍しい展示更新事業。
展示の中で紹介している「岩手の植物」の写真は35年くらい前のもので、紹介している種のラインナップも古い。変に高山植物とか天然記念物に偏っているところが、70年代の雰囲気を醸し出している。当時は稀少植物=高山植物って感じだったんだろうなあ。ありふれた里の植物が展示に取り上げられるようになったのは最近のことで、たぶん絶滅危惧種になってからだよね。
予算上可能な範囲内で、現代の岩手を表現するような植物を少しだけラインナップに混ぜてみようと計画中。