東北でも「落花生まき」が始まる前の時代には大豆をまいていたことが分かった。落花生がまかれ始めたのはおそらく昭和40年代であり、各家庭で自家製味噌を作らなくなり、大豆がなくなった頃からではないか、という鋭い推測が、同僚の人から得られた。
そして落花生をまく一番の理由は、まいた豆が食べられないのはもったいない、という北国ならではの強い倫理感によるのではないか、と。