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仙台の街は面白い。盛岡にはない「都会くささ」と、東北全体に共通する「地方らしさ」がある。せんだいメディアテークには、その「都会くささ」と「地方らしさ」が同居しているように見えた。こういう場は、盛岡にはまず作れない。

ああ、やっぱり。「避難所運営に女性の参画を」と、他所の人が助言している。普通に現代的に考えれば、それが当然なのだ。いつか指摘されるだろうと思ってた。 こういう事態になると、運営指揮が男の仕事で炊事洗濯が女の仕事、それが当たり前になってしまっ…

収蔵資料を守るのに協力するから沿岸の状況を教えて、という連絡も4つくらい来ているのですが。各館の職員の安否すらもまだ全ては分かっていない状況では、何とも答えることができません。あと3週間は待っていてほしい。 なぜこんなに時間がかかるのか。た…

何人もの遠方の方が心配して下さって、メールを下さる。盛岡はじめ内陸市町村の被害の小ささが報道されていないので、岩手県にいる、ということで心配して下さるのですが。岩手県に限って言えば、地震による物理的な被害は全体としては小さいと言えます。ほ…

高速道路か新幹線が復旧するまで、宮城県・岩手県から東京方面へ出るには、山形県・秋田県へ車で移動して、そこから飛行機に乗るしかなくなります。これはすごい変化です。首都圏での会議とか、まず出席できませんよね。福島県・青森県も空路しかない。いか…

東北でも「落花生まき」が始まる前の時代には大豆をまいていたことが分かった。落花生がまかれ始めたのはおそらく昭和40年代であり、各家庭で自家製味噌を作らなくなり、大豆がなくなった頃からではないか、という鋭い推測が、同僚の人から得られた。 そして…

なぜ豆まきに落花生を使うのか、分からないよ・・・。落花生じゃ、軽いし柔らかすぎるでしょ。豆まきという習慣が古いものではない、ということなのかな?恵方巻きと同じくらい理解できんわ〜。 スーパーに落花生ばかり山積み。 「落花生まき」がいつ頃から…

大晦日から3日頃まで、山間地の集落では停電と大雪による通行止めでひどい目に遭った人がたくさんいたそうだ。停電で暖房器具が使えない。通行止めなので逃げ出そうにも逃げられない。除雪車が来ない。寒い家の中に閉じ込められたも同然。長いところでは3日…

標準語では「話す」という言葉を使う場面で、「しゃべる」という言葉を使うのは、岩手県・秋田県だけじゃないらしい。と、津軽弁の松ケンがしゃべっているのを見て思いました。

「入る」「入り浸る」ことを「ささる」っていうことがある。下北、北海道の方言にもあるらしい。「山にささっている」とかって言う。

コンビニで銀行のお金が下ろせるのは都会だけだと思ってたんだけど、先月からなんと当県でも! 使う人少ないだろうなあ・・・。都会とちがって、夜中にお金出し入れしなきゃいけないような生活してる人、そんなにいないもんね。設備費用、回収できるんだろう…

「練りくるみ」は、岩手県ではお餅を食べる時の標準アイテム。くるみを刻んで砂糖と練ったペースト状のもの。年末年始、どこのスーパーマーケットに行っても「練りくるみ」と「練りごま」の瓶がお餅の隣に山積みになっている。こんな光景は関東でも関西でも…

岩手県の面積約15,278km2が「広い」ことを表現するのに、岩手県の人はよく「四国四県に匹敵する」という表現を使うんだけど、これは少し誇張が過ぎる、というのもよく指摘されるところである。四国四県の面積合計は約18,790km2なのだ。 で、これに代わる表現…

意外な方言シリーズ。「ける」=「やる」・「くれる」 「助けてやるから」=「すけでけるから」 「〜してくれて」=「〜してけで」

NHK盛岡放送局では,頻繁に,詩的な天気予報が流れます。盛岡に来たら,テレビの天気予報をチェックしてみて下さい。たまに聞く分には,面白いです。

昨年のある日,職場で,「ねこさん」から電話があったというメモをもらった。よく分からないが仕事の電話らしい。聞き間違いかと思ったが,かけ直してみるとやっぱり「ねこさん」だった。岩手県には「根子」という地名があり,苗字にもなっているのを初めて…

思うんだけど、やっぱりこっちの人は真面目だよね。ポーズをつけたり斜に構えたりふざけてみたりは、あんまりしないのだ。加えて、自らの真摯さを誇りともしている。真面目=正しさという点にかけては、非常に誇り高い人々だ。ただ、自らの正しさを疑うこと…

難しい方言シリーズその1。 「めぐさい」=「醜い」「不細工」だと思っていたんだけど、用例を聞くとどうもそうではないような感じ。「女々しい」「イケてない」「かっこ悪い」「良くない」「みっともない」の入り混じったような、複雑な気持みたい。 「め…

秋田の人が使うけど、岩手の人は使わない言葉。 ・「せば」=「そうしたら」「それでは」 ・「だか?」=「ですか?」 意外な方言シリーズその5。 「しゃべる」=「話をする」「伝える」 用例:「後で俺が部長にしゃべっておぐから」

秋田県の人は「ふき」「わらび」「みず」が好き。「あいこ」「しどけ」もわりと好き。「つくし」「うるい」「こしあぶら」はあまり食べない。ということが分かった。 つくしは、関東の人がかなり食べるはず。岩手の人は、うるいをもう少し好んで食べるはず。…

秋田弁が3割くらいしか聞き取れない。言葉が違う。

意外な方言シリーズ3。「いずれ」 現代標準語としては「いつか」と同値で、時間的な意味を含んで使われることがほとんどである。例:「いずれはそうなる。」 一方こちらでは、「いずれ」は「いずれにせよ」の意味で使われ、時間の含意がまったくないことが…

こちらに来て驚いたのは、都会ではほぼ消えてしまった儒教的秩序維持システムが現役であることだ。具体的に言うと、長幼の序とか家柄とか性別役割とかである。びっくりするほど根強い。見ていると、これは必ずしも悪いことではないということが分かる。物事…

新カテゴリ。 関東以西の人はふつう、東北の地理をほとんど知らない。たとえば、うちの人はこないだこう言ってた。「東北なら平泉と十和田湖に行ってみたい。」平泉と十和田湖は220km離れており、高速道路を使っても4時間はかかる。この距離感が全然分かっ…