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津軽石川河口の堤防は、金浜の方がコンクリを剥がしている最中で、接近禁止になっていた。津軽石の方は、まだ工事が始まっておらず、中洲が前の2倍くらいに広くなって、漁船が出られるように出口を浚渫されていた。ウミミドリが開花期を終えるところ。ウシオ…

盛岡駅西口アイーナ4・5階で「ふるさとの記憶 いわて・失われた街・模型復元プロジェクト展」を見た。 壁に展示されていたパネルの一つに、「失われた街を悼む」という言葉があり、そうか、と思った。「懐かしむ」とか「記憶する」のとは少し違う、「悼む…

日博協の研究協議会「東日本大震災から3年 復興への道のりを検証する」は、被災した館の今後の話をするのかなと思っていたのだけれど、そうではなく、この3年間を振り返って整理するといった内容だった。レスキュー委員会のシンポの続きみたいな。 参加者…

プレゼンの手直しを少し。11時に東北大の片平キャンパス。集会の打ち合わせ。13時から集会。 「津波被災地の絶滅危惧植物の保全を考える会」というタイトルで、参加した人の多くは生育地保全について語り合うことを期待していたように思った。植物園協会の主…

7時半に一関を出発、12人で大きなバスに乗って陸前高田へ。 陸前高田の高田松原付近へ行ったら、気仙川の対岸の山を崩した土を川を越えて運ぶ「希望の架け橋」が完成していて、さらにそこにつながる細くて長い白いレールが、ジェットコースターのように空中…

出勤して一つ書類を完成させて、駅へ。道路が凍結して渋滞していて、いつも20分で行くところが35分かかって、乗り遅れるかとハラハラ。 9時44分発のはやぶさ、仙台に10時30分くらいに到着。国際WSのエクスカーション。11人で大きなバスに乗って、蒲生から石…

文化財防火デーが近いので、防災訓練。 9時過ぎに出発して、次週のエクスカーションの下見。釜石・大槌へ。ついでに、2012年にフロラ調査をした場所の写真を撮った。 砂がついて、浜が元の広さに近づいているところもあったし、あまり変わらないところもあっ…

おさらいメモ。県内で津波被害を受けた自然史標本点数はざっと8万+5万+11万=24万点。流失したのは7万+4万=11万点。救出復元されたのは1万+4万+7万=12万点。客観的数値として。

これから検証しないといけないのは、1.濡れた標本を凍らせて大丈夫なのか。2.標本を洗わずに乾かすとどうなるか。 今回の研修会で改めて気づいたのは、被災した民俗資料と歴史資料と生物標本の洗浄復元作業を同時に同所的にやっているのは陸前高田市博と…

朝4時半に起きられた自分を褒めたい。 5時20分に出発、5時40分に駅に行ったら改札がまだ開いていなかった。6時4分はやて。これがニセはやてで、東京駅に9時過ぎに着く。のぞみに乗り換えて11時半に新大阪。長居公園に12時半着。 研修会(http://www.naturemu…

急に高田松原の植物調査に入れることになった。高田松原では今、防潮堤の大工事が行われていて、近づくと建設会社の警備員の人が飛んでくる。立入許可を取るのがおっくうで、今年の調査は無理かなと半ば諦めていたんだけど、調査の依頼があって入れることに。…

NHK仙台放送局が制作している「被災地からの声」という優れたテレビ番組がある。東北地方では毎週木曜日のお昼に放送されている。20分間、被災地に暮らす人たちの肉声と表情を撮って伝えている。ただ淡々と撮っているように見えるけれど、それがどれだけ難し…

7時に出発、陸前高田へ。津波跡地の植物相モニタリング。今日は3チームが同時に宮古・山田・陸前高田で調査。 去年もやった気仙川河川敷。全体的には種数が減っている。先日の大雨の影響もありそう。 湿地は涸れているかと思っていたけど、ヒメガマ・ガマが…

研修会は県博連協と日博協東北支部との合同。テーマは大規模災害時の連携。まずは半田さん、次にれきはくの小池先生の基調講演。どちらも中身が重く、色々なことを考えさせられた。聴けて本当に良かった。その後に6県の報告。東北歴博の小谷さんの話は整理…

それから移動して、新たに見つかったマルミノシバナ3個体を連れて帰る作業。先日回収した場所の周辺で、Oさんがさらに見つけて下さったもの。水門が壊れたせいで防潮堤の陸側にできた湿地で、今後まず生残の見込みがない場所。満潮になると海水が入ってくる…

津波後の復旧工事でつぶれる予定の土地で、希少種が生えているところを案内して下さるというので、7時20分に館を出発、10時に道の駅やまだ。梁川道路ができたおかげで、宮古の花輪橋まで2時間、山田まで2.5時間と、やはり近くなった。2ヶ所を回って、昼過ぎ…

復旧工事が予定されている堤防の近くで、去年の秋、わずかに残ったマルミノシバナ(オオシバナ)2個体を株分けして避難させた。この場所は、県内にただ1ヶ所残ったマルミノシバナ生育地と思われていた。その後で、幸いにももう1つの生育地情報が得られた…

展覧会最終日。いろんな方がいらして下さった。 海と貝のミュージアムの重要コレクションを寄贈した方の御家族が展示を見にいらして、寄贈コレクションのうちの1点が展示されているのを見て、他にも残っているのか?と解説員に質問して下さった。津波の数ヶ…

去年の夏に海岸で採った標本の同定の残りを進めた。そしたら、ドロイとかウシオツメクサとか、意外に色々な種が出てきた。あまりよく知らないけど、こういう植物がいる塩性湿地は、岩手県内にはすごく少ないのではないだろうか。

今日ふと気づいたんだけど。津波に遭った液浸標本のガラス瓶は、山田のも陸前高田のも、意外にもほとんど割れていなかった。つまり、津波が押し寄せてきた時に、急激な衝撃を受けなかった、ということだ。これは瓶が浮いたためではないだろうか。救出時には…

2011年3月11日の大津波被害に遭った土地で宮脇昭氏が推進する植樹運動(「緑の防潮堤づくり」)については様々な問題がある。すでに指摘されている部分もあるし、これから出てくる議論も多いだろう。 現在のところ、生態学的な問題について簡潔に指摘する文…

記録によると、今年の4月から今日までの約7ヶ月間に、沿岸に28回行ったらしい。きっかり週に1回の割合で行っていることになる。1回往復250kmとして、合計7000km。すげーなー。よく運転した!>自分

岩手県で唯一残ったとされるオオシバナの生育地で、原因は不明ながら津波1年後に個体数が激減して、絶滅が心配なので、とりあえず株分けして避難をさせるつもりで、いろいろ準備してあちこちに連絡もした。でも気温が高い間は輸送中に傷むのが心配というこ…

午後は竹駒へ行ってシンポジウムを聴く。ものすごく内容が濃くて勉強になった。

津波後に重機で撹乱された場所で、ミズアオイやらコナギやら、イトモやらツツイトモやら、ミズオオバコやらミクリやら、何か分からないけど車軸藻やら、とにかく絶滅危惧の水田雑草がどんどん出てきている。少なくともこの10年間には見つかっていなかったも…

ある方が、県の内陸部で去年の5月上旬に採集した植物標本を持参された。その標本の日付を見たとたんに、自分の中に怒りというか妬みというか、真っ黒な感情がむくむくと湧き起こったので驚いた。あの大変な時期に、この人は呑気に自分の好きなことをして遊ん…

三陸の自然を主題とする原稿の校閲を頼まれた。情報が古い上に間違いだらけ。おかしいと思ったら、とある「復興支援」プロジェクトによって作成されたウェブサイトがネタ元だった。原稿は、そのつぎはぎコピペ。 情報源となったウェブサイト自体が、35年以上…

鳥羽源蔵コレクションの再評価

昨日の日曜講座でも紹介した話。科博の海老原淳さんが、洗浄のために送った鳥羽源蔵採集標本の中から、ヒメカミザサのアイソシンタイプを発見して下さった。しかも、標本を送ってから約1ヶ月しか経っていない時期にである。さすが、分類学者が見てくれると…

やるべきこととして頭にあることのうち、三分の一くらいしかできていない。と考えると気持が焦る。とはいえ、何を失敗しても、何をさぼったとしても、自分の仕事の出来不出来で人の生死が左右されることはないのだ。なんと気が楽なことか。 などと考えてしま…

やりたいと思っていながら時間がなくてできないでいること。 ・陸前高田の文化財レスキューのための募金活動。来年に向けて。 ・生出小での日々の活動を伝えるウェブサイトづくり。 自分でやろうとしているのがいけないのかも。 お金集めは「お金を下さい」…