急に高田松原の植物調査に入れることになった。高田松原では今、防潮堤の大工事が行われていて、近づくと建設会社の警備員の人が飛んでくる。立入許可を取るのがおっくうで、今年の調査は無理かなと半ば諦めていたんだけど、調査の依頼があって入れることに。
8:45に出発、お昼前に陸前高田に着く。先に沼と田んぼへ行って、チャボイと思われるものを採集した。午後に市役所の方の案内で松原へ行って、フロラ調査。去年見た景色が今年はすっかり変わってしまっていた。仮防潮堤がしっかりした土盛りの堤になって、さらに海側にもう一つの「桟橋」ができていて、海には大きな船のような、土台のようなものがあった。大きなクレーンが動いてた。あんまり大規模で、そこに立つと圧倒されてしまう。
松原のあったところには砂浜が残っていて、草むらになっている。去年は6月と9月末に調査をした。今年はちょっと構成が変わっていて、やたら目立つのがヒロハホウキギク。砂浜性の植物は、ハマニガナとハマエンドウが増えていた。ハマボウフウは戻って来ない。松原があった時の生き残りと思われるヒメヤブランヤブコウジがいて、去年は見落としていたことが分かった。
松原調査が終わって解散してから、もう一度沼へ行って、詳しいフロラ調査。ミズアオイが今年もたくさんいて咲いている。去年大発生していたミズオオバコは消えてしまったらしい。ここでもヒロハホウキギクが大繁茂。
17時に帰途、20時頃に帰館。