今日返って来た標本には、ほとんど全部に専門家による同定ラベル(アノテーションラベル)が新たに付けられていた。ありがたい。貸し出したのは、岩手県には無いはずの植物の名前がつけられていた県産標本、つまり誤同定の疑いが濃厚なやつばかり。結果、ほとんどが誤同定であったことが分かった。今のところは「岩手に在ると思っていたのは間違いだった」と言うしかないだろう。「在る」ことを証明する標本が出て来るまでは。
貸出標本の中で唯一誤同定でなく、ちゃんと岩手にも在ることが証明されたのは、ツクバキンモンソウだけだった。
『植物誌』を改訂する時には「新しいのを見つけました!」というのも大事だけど、「あると思ってたけど間違いでした!」というのも、ちゃんと書かないといけないですね。