現時点で、津波にのまれた博物館の「収蔵資料救済」をしようとする場合、最低限、次のことをクリアする必要があるだろうと考えています。
・役場の許可を取って、作業方法について具体的に協議する。特に、がれきの中から遺体が見つかる可能性があるので、関係者・関係部署と対応を決めておく。
・建物の中にあるがれきを手作業で除去する作業者と、その装備を自力で確保する。
・がれきを運搬する車と資料を運搬する車、それらを動かす運転手とガソリン、運んだ物を置いておく場所を自力で確保する。
・作業者の宿泊場所と水と食料、現地までの運搬手段を自力で確保する。

ちなみに、資料はすべて海水に漬かったはずなので、「救済」できるのは土製品と木製品くらいではないかと推測しています。もちろんそれらを救済する価値は十分にあると思いますが。
あともう少し時間が経つと、地元でも動けるようになるのではないかと思います。特にガソリンの入手とか、がれきの運搬とかについて問題が解消しそうだから。何せ報道によれば、がれきの具体的な処分方法と見通しについて、県ほか関係機関が集まって相談をしたのは今日が初めてだったそうですから。