「オリクスとクレイク」は読み終わったんだけど、うーん。。。正直、期待したほどではなかったかなあ。このテーマだったらもっと面白くできるんじゃないか、という感じ。。。
ただ、叙述の構造はやっぱり上手いなあと思った。回想描写の章と現実描写の章が交互に出てくるのはよくあるけど、後ろへ行くほど回想描写が遠い過去から近い過去へと近づいて、現実描写の方もストーリー上の核心地に迫って行って、両者がラストで一気に収斂する感じは、確かにドキドキする。
ではどこが期待外れだったかというと、人類滅亡のプロセスかな。過去のいくつかのSFとほとんど同じで、オリジナリティがないので。
ちなみに、フェミニズムは全くと言っていいほど前に出ていなかった。
3部作だそうなので、とりあえず、この先を楽しみにしていようと思う。