夜、モツレク(抜粋)の初合わせ。本番は半年後。
長谷部先生のやり方はテキパキしていて、勘所を外さない。到達イメージと、そのためにやるべきことの優先順位がはっきりしているからか。自意識が邪魔して時間を無駄にするということが全くないのがプロだ。たったの2時間で、この日にやるべきことは終わってしまった。
曲を覚えていて、楽譜は読んであって、ある程度まとまったイメージの音が出せるように練習してあることが最低限の前提。舞台上でやることは、音量バランス調整ときっかけの確認、テンポのすりあわせ。さらなるイメージの統一。
レクイエムはほとんどバロック。耳と勘が良くて、その場で自分の演奏を適切に修正できる状態でないと、ついていけない。まずいところを指摘されても修正できないでいると、先生の頭の中のメモに「後で個別指導」と書き込まれる。
ついていくのが精一杯で、演奏していて気持が良いかどうかとか、感じる暇はほとんどなかった。ただ、2度の音程にはゾクゾクしたし、クラリネットの美音にはうっとりした。弦の音色、声の音色がそれぞれもう少しまとまるといいのかも。あとは細かいところ、端の始末がきちっとすれば、だいぶピリッとする。