早池峰に登るといつも日本全国の人に会える。挨拶すると、東北地方以外の人は、たいていどこから来たかを話してくれる(東北の人は口が重いので、挨拶は丁寧だが、自分の話はしない)。今日は関西、愛知、神奈川県の人に会った。関西の人は、私の腕章(博物館の)を見ると素早く近寄って来て、前置きなしにいきなり「低木で、黄色いキンポウゲ科の花は何や?」と花の名前を訊いた。あの躊躇のない話しかけ方はきっと大阪人に違いない。訊かれた花の名をすぐに思い出せず、私が「予習してくれば良かったなあ」と言うと、「宿題やね」だって。