6時15分に出発、7時半に宮守のコンビニ。8時40分に広田半島の入口に到着。
広田の大陽漁港で植物調査。珍しいことに防潮堤は全く壊れていない。浜に船が並んでいて、その下に黒い砕石が敷いてある。
挨拶をした漁師さんに訊くと、地震で地盤沈降して津波で砂が流されて、船が出しにくいので、最近になって石を敷いたのだそうだ。そのためか植物は内陸性の帰化種が中心だった。海浜性のものはハマヒルガオウラジロアカザ、オカヒジキなど。
この漁港には小さいながらも砂浜があったという2006年の記録がある。現在は面積としては4分の1以下になっている。
漁師さんの話。津波の時に船が防潮堤を乗り越えたが、浜に置いてあった巻き取り機の綱は切れず、巻き取り機は壊れたものの船は流されずに済んだ。浜には屋根など瓦礫が流れ着いて、しばらく船が出せなかった、と。
もう一人の漁師さんは、船にペンキを塗っていた。
防潮堤の向こう側(陸側)の低いところにあった建物は流されていたが、斜面の上の方にある家は無事だった。ケヤキとコナラ、ヤブツバキなどの木も枯れていなかった。