毎週のように博物館にいらしていたI先生が、御病気で亡くなられたとの知らせを受けた。病気を内緒にしておられたので、私たちには突然の知らせだった。
少しすると色々なことが思い出されて、もっと早く先生とあれもこれもするべきだったという考えが押し寄せてきた。昨年11月にお会いした時、まだ時間はたくさんあると思って、次年度の計画の話などをしてしまったのだけれど、先生はその時きっと、残りの時間の少なさを考えていらしただろうと思うと、とても悔やまれる。
自分の歩いていく先に時間がたくさんある、と考えるのは愚かなことだ。