せっかく長野県に行ったので霧ヶ峰に寄って来た。
山の上の二次草原ということで、北上山地と同じような植生だと思い込んでいたのだけれど、霧ヶ峰北上山地のそれとはだいぶ違う。一番の大きな違いは、北上山地では大規模な「草地改良」が行われたことだ。あと、霧ヶ峰の方がずっと湿潤な環境で、北上山地の風衝草原のようにカラカラのシバ草地はほとんどないようだった。それから、霧ヶ峰の方が傾斜がはるかにきつい。
霧ヶ峰では電気柵でシカから草花を守っていた。その後、和田峠から中山道を下りたら、中腹から下はササもやられていてかなりひどく、植生の状態はもう最終形態に近かった。ああいうのは岩手では五葉山周辺にしか見られない。よほどシカ密度が高いのかもしれない。