書類の起案、修正して再提出。
今日もボランティアさんが次々に来て下さる。累積4200枚処理。7箱発送。仕分けは昨日のうちに完了している。袋の泥落としもあと少しで終わる。出口が見えて来た!金曜には作業を完了できるかも。思わず顔がほころぶ。小躍りする。
とそんな時、同僚の人が「熊谷さんが、何かが新たに出てきたって言ってたよ」と不吉なことを言う。
熊谷さんに電話をしてみると、「今日、収蔵庫に残っていた箪笥を引っ張り出してバラしてみたら、新たに鳥羽源蔵の押し葉標本が10箱分くらい出てきたよ」だって。わははー。やっと終わると思ったのにー。もう笑うしかないですな。
そんで何かがプツッと切れちゃった。もう焦るのは止めた。のんびりやることにする。100箱が110箱、10,000枚が11,000枚になったところで、大して変わらないよね。
乾燥機の中の標本を入れ替え。またメールメール。22時退出。

しかしまあ、高田の博物館がこんなに重要な標本を1万点以上持っていたということを、なぜ私はこれまで知らずにいたんだろうか。どうして全く利用せずに来たんだろうか。信じられないな。あんなに見たいと思っていた福田裕の標本まで含まれているじゃないか。こんな風になる前に、もっと宣伝してほしかったよ。
標本がビニール袋に入れてあったのはたぶん防虫のためで、津波対策ではないだろう。全ての自然史資料と考古資料が同じ収蔵庫にあって、押し葉標本を保管する場所としては、決して良い環境ではなかった。