春子谷地ではこれまで虫媒花だけを調べてきたけれど、今年からは2年かけてフロラを作ることにした。まだ完全なものは出されたことがないので、自分の勉強と、これまで調査させてくれたお礼を兼ねて、やってみようと思って。それでチェックリスト用に、過去に発表された植物リストを入力、春子谷地で採られた標本もリストアップ。標本は誤同定がけっこうある。コタヌキモと登録された標本があったけど、現地で絶対見たことがないので見直してみたら、やはりヒメタヌキモで良さそう。
今年の調査では、これまで見ない振りをしていた高木とイネ科・カヤツリグサ科・ホシクサ科・イグサ科などの記録にエネルギーを要するだろう。でも一番手強かったCarexはもう怖くないもんね。「日本のスゲ」のおかげで。
過去のリストには載っているが、4年間一度も見たことがない植物もある。乾燥化が進んでいなくなったのか、盗掘されてなくなってしまったのか、あるいは誤同定か。証拠標本があればいいんだけど、無いものの方が多い。