レンゲショウマ授粉のため、館を9時半に出発、11時現地着。少し暗い。着いた途端に雨がポツポツ。林道の真ん中に突っ立って、はさみをなくさないようにバッグに紐でくくりつけようともたもたしていたら、目の前を何かが跳ねていって藪に飛び込んだ・・・アカネズミ。おお珍しいじゃないか。と思うと、追いかけるように何かが走っていって同じ藪に飛び込んだ・・・標本庫の剥製で見慣れているあれは、オコジョ?!いやイイズナか?!びっくりして今見た光景を脳内リプレイしながらぼーぜんと立っていたら、さっきのネズミがまた藪から飛び出て、林道を横断して、ヨモギの茎によじのぼってそのまま止まった。ジーッとしているので、そろそろとカメラを出して構えたところで案の定逃げて行った。
イタチについて後で調べてみた。私が見たのは尾の先が黒くなかったのでイイズナらしい。背中はきれいな茶色、お腹は真っ白、すごく小さく細長くて、頭部は追いかけられていたアカネズミの方が大きかったくらい。生きている野生のイタチに出会ったのは初めて。
さて授粉実験。袋かけした花は7割がた開いていた。雨の中、13時半までやって作業完了。残りのつぼみはまた3日後くらいに来てやらないと。作業中も、トラマル・オオマルのワーカとわずかにハナアブが訪花していた。おにぎりをかじりながら帰途、15時過ぎ帰館。