想定対象年齢は小1〜6年生で、広報もそういう戦略でやったんだけど、この2日間観察したところでは明らかに未就学児童の方が多い。さすがにその年齢を対象とする展示は無理よ。なんだろう、幼稚園が夏休みに入ってしまって、お母さん方は子どもを遊ばせる場所を探しているのかな。幼稚園には広報してないのに、どこから情報を得ているのか知りたい。
展示室の中に工作コーナーを設けたら、そこに30分くらい入り浸る人々がたくさんいる。工作は、子どもをおとなしくさせておくのに絶好なのだ、ということを発見した。このペースでいくと、工作用の材料を会期の1/3くらいで使い切ってしまう。買い足ししないと。
未就学児童は、自分の知っている物体に固執する傾向があることが分かった。「うさぎさん」とか「ちょうちょ」とかね。その物体が意味するところまではもちろん考えられないんだけど。小学校低学年は、展示の順番は関係なく、全体を見渡して興味を引かれる物を見つけると、それをめがけて一直線に進む。そして、興味の対象には強い関心をそそぐ。もともとそのことを想定して展示構成と配置を考えてあるので、それは大丈夫。反対に意外だったのは、大人はかなり順路にこだわって移動するということだ。どう動いても良い展示室の中で、動線を自ら規定してしまい、壁に沿って歩く。まんべんなく見るが、個々の対象に深い関心をそそぐことは少ない。