「標本からDNAを抽出して系統を調べられるんだよ云々」という話をしたら、後で実習生の一人が「自分の研究でそれをやりました」と話しかけてくれて・・・それはちょっと想定外でしたよ。さすがはM2。同じグループに「塩基配列」の意味を知らない学生さんたちもいたもんだから、思い切り簡単な話にしちゃったし、なんかまずいことを言ったりしなかったかと、あわてて記憶を探ってしまいました。
それで、「やっぱり標本から葉っぱを取らせてもらうのはあまり良くないんでしょうか」と質問されましたが、モノによりますよね。植物標本については比較的、抵抗感が少ないんじゃないでしょうか。植物標本自体が完全な「個体」ではないことがほとんどなので、たくさん葉のついた標本ならば、1枚くらい欠けても・・・と考えやすいから。そもそも、植物自体が「個体」の概念を適用しにくい生物だし。まあ、タイプとかはさすがに断られるだろうけど。あと今は、標本を使ってもらって価値をアピールする方にベクトルが向いているしね。