お仕事のついでに「学芸員の活動」展示を見せていただいた。一番感動したのは、新井田さんの手作り3D標高地図。これはすごい発明だ〜。等高線1本ずつを1枚ずつOHPシートに印刷して、隙間を空けつつ下から重ねて、トレース台に置いて、下から照らしている。それだけなのに、ほんまに3Dに見えるよ!すご〜い。低コスト&手作りなのにハイテクに負けない抜群の効果、ってところが楽しいんです。カラーでもできそうな感じがした。

午後は上野に寄って、「琉球の植物」と恐竜と地球館の3階を見た。
琉球の植物」にはなんと、生きた植物が20種類くらい箱植えで展示されていてびっくり。監視の人が霧吹きで水をやっていました。これは会期中ずっと生きていられるのだろうか、虫とかカビとか出ないのか、いろいろ心配してしまうけど、やっぱり実物が見られるのは嬉しい。ワダツミノキもあったよ。すごく面白そうで、南に行ってみたくなった。
新鮮だったのは、琉球列島の地図と本州の地図を重ねたパネルで、琉球と一口に言っても端から端までの距離はすごく長いんだよ、っていうやつ。知らなかったなあ。どこかに島の名前が書かれた地図があったら良かったのに、と思った。あと面白かったのはホットスポット立体地図。東北地方の多様性が異様に低いの。原因の一部は、集められている東北産の標本が少ないことにあるんでは、と思うんだけど。あともうひとつ、西日本のデータが相対的に重く評価されてるレッドリスト自体にも原因がありそうな。
デザインはシンプルかつ美しくて好感。布のパネルはおしゃれだけど、印刷された写真の画質がやけに低くて、ちょっと残念な感じ。

「恐竜」展も、恐竜好きでない私ですら珍しいと分かるものが多くて面白かった。骨だけじゃないのも初心者に優しい。
同一内容のネームプレートが上と下に展示してあるのは、混雑時の対策なんだろうな。今日はガラガラで、明らかに阿修羅様に負けてた。メインの客層が違うからですね。私も阿修羅様にちょっと惹かれたけど、よく考えたら奈良で見たことあるなあと思って、並ぶのはやめました。
壁の配置はダーウィン展と同じだった。あの配置は好きになれないなあ。メインの部屋の裏側があまりにあからさまに「裏」っぽくて、魅力が減っている。それと、メインコンセプトを支えるはずの大陸移動の動画がエントランスのはるか頭上でしか見られない。あれでは素通りされてしまう。なんでなのか疑問。