展示の準備に空中写真を使えないかと、国土地理院の「閲覧システム」を見ていた。写真を見たい場所を地図上で示して、撮影年代などを指定すると、該当する写真の撮影地点記号が地図上に現れる。記号をクリックすると、写真が見られる。すぐれた仕組み。すごくよく出来ている。
でも今日は、私の見たい場所とは明らかに違う場所の写真が誤って表示されるのに気付いた。山の上を見ているはずなのに、人口密度の高い田園地帯が写っている。データのミスだろうなと思って、お問い合わせフォームで連絡したのがお昼前。午後には返答が来て、お詫びと、情報提供に対するお礼が書いてあった。ちなみに担当者名はなかった。さすが、国土地理院って匿名性が強いんだ。
データのミスで間違った写真が表示されることがあり得るならば、今後は表示された写真の中味を頭から信じてはダメだということですね。
なお、この閲覧システムでは、戦後すぐに米軍が撮った写真も見られる。ものすごい山の中までもちゃんと撮ってある。これまで、岩手県の戦後すぐの地形図や土地利用図が存在しないのが残念だったんだけど、空中写真を使えば、自力でもかなり良い植生データが得られるじゃないか。ということに気付いてしまった。ただし閲覧システムでは、植生を見分けるには解像度が低すぎるので、写真データを購入する必要があるけれど。