展覧会の取材で、Y内さんの調査に同行させていただいた。
Y内さんは今年、クマのヘア・トラップを県内に200基以上かけているのだそうだ。すごすぎる。聞いた時には、このひと常軌を逸しているよとこっそり思った。けど、これでもクマの密度を正確に推定するには足りない。ほんとに岩手県は広い。
で、そのトラップの有刺鉄線に引っかかるクマの毛を集める作業を、取材しながらお手伝い。誘引する餌はリンゴ。結構な割合でクマの毛が見つかって、それを袋に入れる作業をしていると、なんかドキドキしてくる。すぐ近くからクマがこっちを見ているような気分になる。
ふだん滅多にクマに遭わずに山を歩いているので感じないけれど、実はクマはそこらじゅうにいて、こっちを避けてくれてるから遭わないで済んでいるんだということを実感しました。改めて気をつけよう。
調査後にお話を聞いて、写真をお借りして、帰館。
Y内さんは昼間にクマの調査をしながら、夜にシカのサンプル処理をすることもあるそうで、健康にはくれぐれも気をつけてほしいものです。ほんとに。早くもう1人雇ってあげようよ。