モノには、「雄弁なモノ」と「そうでもないモノ」がある。展覧会では「雄弁なモノ」をいかに多く集めて、自ら語らせることができるか、というのが展示を成功させるための最も重要なポイントになる。これには知識と常識と感性が要る。けれども世の中にそうそう「雄弁なモノ」がたくさんあるわけでもないので、「そうでもないモノ」たちを集めていかに上手く語らせるか、というのも大事で、これには技術と発想力が要る。