植物誌の市民調査活動みたいな、パラタク養成活動に関して、前から知りたいと思っていることがある。
日本みたいなところで真面目にパラタクソノミストをやったら、1年もしないうちに真の分類学上の問題につきあたるはず。つまり、分類学上の整理がついていない種に必ず出会うはず。そこで、結論が出ないまま放置するにしても、自分で結論を出そうと奮闘するにしても、まずその「分類学上の問題」がどういう性質のものなのかかを飲み込むのが、一般の人にはなかなか難しい。そもそも分類学とはどのような営為なのかということが理解されていないから。岩手県では、「パラタクソノミスト」として数十年の経験を積んでいる人でさえも、それを理解していないことがままある。で、そのような分類学上の問題につき当たった時、次に自分が何をすべきか、判断できない人が圧倒的に多い。
パラタクソノミストは、数々の未解決の分類学的問題について、どのような態度を取るべきか。そのような場面において、指導者たちはどんな指導をしているのだろうか。もちろん正解なんてものはないわけだけど、どんな指導をしているのか、すごく興味がある。