「花開く 江戸の園芸」。
江戸の園芸文化が、花見観光から植木、鉢植えへと盛り上がり、だんだんマニアックに先鋭化していく感じがよく分かった。春の七草の寄せ植えとか福寿草の鉢とか、みんな江戸時代から現代に続いているものだというのは面白い。
資料数が大変多く、真面目に見ていると2時間でも足りない。大半が19世紀の錦絵で、あまり錦絵に興味がない(特に役者絵・美人絵に興味がない)自分は途中でちょっと飽きてしまった。
植物画は馬場大助作「蛮産衆英図説」が美しかった。馬場大助は馬場克昌、江戸後期の旗本、博物学者、植物画家。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%AC%E5%A0%B4%E5%85%8B%E6%98%8C
全て挿し木のツバキが描かれている屏風が奇妙で面白かった。北斎の菊はきれいだけど、意外とあまり響かず。変化朝顔の絵はやはり美しい。黄花の朝顔は江戸時代にはあったけれど現代では失われているという。不思議。