2日に3つの特別展・企画展を見て、さらに照明の講座を受けたので、いろいろ考えることがあった。
見せたいモノとメッセージが、見る人にきちんと伝わることを「デザインの成功」と考えるとすれば。現実的には、展示資料数と展示室の面積が企画展示の成功を大きく左右していると思う。広い部屋では、よほど上手いストーリーを作って巧妙にリードしないと、見る人はメッセージを捉えきれない。展示資料は、見せたいものを全部並べてみて、そこからメッセージを抽出した後、メッセージをよく伝える資料(つまりはシンボル)を再選定し、演出を加えて表現してやる必要がある。展示資料はシンボルであって、モノそのものではない、とさえ言える。
でも展示にはいろいろな評価軸があるので、必ずしもメッセージがきちんと伝わることだけが「成功」ではない。とにかく幅広く多くの人が来てくれて、何らかの形で楽しめればいい、という考え方もある。