昨日届いていた生の標本を真面目に同定。エゾノヨロイグサ。果実も花もある良い標本だったので勉強になった。
大型。背面の油管は各溝の下に各1本、合計4本。合生面は2本。小総苞片はあるけど目立たない。葉柄の基部は袋状。葉はぼってりして少し厚め。葉の両面とも毛がない。裏面は白い。頂小葉の基部は葉軸に流れるが、はっきりした翼はない。花弁は白、背面に毛は無い。葯は赤褐色。
小花柄に毛があるんだけど、図鑑には記述がない。匂いはノダケに似た、スパイス風味の匂い。
平凡社図鑑ではエゾノヨロイグサを検索表に入れていない。なんでだろう。分類学的問題があるんだろうか。